« 素体MAN | メイン | 公開 »

2005年05月23日

肩の秘密

肩(肩甲骨)は上腕と1:2の割合で連動して動いている。腕を水平にした状態から90度振り上げる場合、上腕で60度、肩で30度回り、あわせて90度動く。
これを、「肩甲上腕リズム」と呼ぶ。

3Dモデルで再現する場合には、エクスプレッション等で制御する。
今回は、LightWaveのFollowerを用いている。
Jyowan_R、Shoulder_Rは、あらかじめRecord Pivot Rotation(回転位置の記録)で、HPBの角度を0にしてある。
モーションを付けた時に動きすぎるように感じたのでHeading Angleだけ約1:3で動くように調整した。
Bank Angleは基本的に1:2から変える必要は無いと思われる。

尚、この構造では肩をすくめるような動作が出来ないが、問題を解決する為に、以下のような方法が考えられる。
1. Null等でコントローラーを作成し、上腕ボーン、肩甲骨ボーンそれぞれに、コントローラーを参照したエクスプレッションを設定する。肩をすくめる動作は、コントローラーで制御する。
2. 鎖骨ボーンを回す。
3. 肩甲骨ボーンと上腕ボーンの間に制御ボーンを追加し、それを回す。
4. 肩甲骨ボーンを移動する。
今回の構造では、4の方法を選択した。(楽だから)

LightWaveでは、IKのボーンにエクスプレッションやFollowerを使用していると、モーションを付けた時の動作と、アニメーションでの動作が異なってしまう。
仕方が無いので上腕はFKで動かしているが、今後のLightWaveでの改良が望まれる。
(と言いつつ、LightWave7.5を使用している為、8.x以降での動作は知りませぬ。これが改善されてるのならすぐにでもVer.Upしたひ。)
ちなみに、上腕を回す際には、親座標で回すと制御しずらいので、ワールド座標で回している。
肘等はワールド座標で回すとあらぬ方向を向いてしまうので、親座標に戻して回している。
ショートカットを覚えてクセを付ければそれ程気にならないが、ボーン毎に基本の座標系を記憶出来れば、もっと楽だろうと感じる今日この頃。

こんな感じでTipsもちまちまと書いていく予定だす。

投稿者 Suya : 2005年05月23日 11:33